腰痛やぎっくり腰を起こしてしまう原因には、様々な病態が考えられます。
腰の筋肉が炎症を起こしてしまっているものや肉離れ、筋肉が硬くなってしまい血流が滞り痛みを引き起こしてしまっているもの、腰の関節に炎症があり痛みが出てしまっているもの、腰の関節の捻挫、腰のヘルニアによる痛みや、腰の骨の変形による痛み、腰の神経の通る管が狭くなってしまい神経痛を起こすもの、腰の骨の圧迫骨折などなど、原因は様々です。
また、慢性的な炎症とは異なり、急激な腰の痛みを起こしてしまう事をぎっくり腰といいます。
「ギクッ」とした衝撃と共に急激に腰の痛みが起こり、動きが制限されてしまいます。
一番多い原因としては、多くは腰の関節の炎症により発症します。
腰の関節に強い炎症が起こってしまう事で、反射的にこれ以上炎症が起きないように体が硬くなってしまいます。その為、ぎっくり腰になってしまった時には、腰の筋肉が過緊張を起こしてしまっている事がほとんどです。
また、関節の炎症だけでなく、筋肉の肉離れや痙攣により発症してしまう事も多くあります。
このように一概に腰痛やぎっくり腰と言っても、原因はお一人お一人の患者様によって千差万別です。
しかし腰痛やぎっくり腰に何度もなってしまっている場合、腰痛に根本的な原因がある事が多くの臨床研究から分かってきました。
腰痛の根本的な原因としては、
- 骨盤の歪みや背骨の歪み
- 骨盤の中の筋肉やお尻の筋肉の過緊張やねじれ
- O脚や足のバランスの乱れ
などが原因となっている事が多くあります。
また、昔の足の捻挫などで、足首の関節に原因があり腰に負担がかかってしまっている方もいらっしゃいます。
このような根本的な原因がある場合、局所的な痛みの原因である腰の筋肉の緊張や炎症を取り除くだけでは、またすぐに再発してしまいます。
軽度の腰痛をほったらかしにしていると、慢性的な腰痛に移行してしまったり急激なぎっくり腰になってしまう事が多くあります。
腰に不調を感じたら、出来るだけ早めにご相談して頂くと痛みが強くならずに良くなって頂けると思います。